R2年度国家試験用【統計】人口と少子高齢化

 人口の状況

救急救命士の国家試験では第42回B問題4のように直近の統計が用いられます。
細かい数字をきかれることはありませんが、傾向や順位を押さえておく必要があります。
数字で覚えておけば良いのは合計特殊出生率ぐらいでしょうか。

2020年6月1日の我が国の総人口は1億2585万8千人であり、前年同月に比べ39万4千人(0.31%)の減少となっている。

<総人口>
1億2585万8千人で、前年同月に比べ減少▲39万4千人 (▲0.31%)

総務省統計局資料より作成

 年齢階級別人口

15歳未満人口は、1508万9千人
 前年同月に比べ減少 ▲19万8千人(▲1.29%)
15~64歳人口は、7467万人
 前年同月に比べ減少 ▲50万9千人(▲0.68%)
65歳以上人口は、3609万9千人
 前年同月に比べ増加  31万3千人 ( 0.87%)

総務省統計局資料より作成

老年人口は年少人口より多く老年人口割合は世界で最も高い。

 出生の状況

2019年の出生数は 86 万 5239 人で、前年の 91 万 8400 人より 5 万 3161 人減少し、
出生率(人口千対)は 7.0 で前年の 7.4 より低下した。
合計特殊出生率は 1.36 で、前年の 1.42 より低下した。
(第1表)

母の年齢(5歳階級)別にみると、出生数は
15~44 歳の各階級及び 50 歳以上では前年より減少したが、
14 歳以下及び 45~49 歳では増加した。
合計特殊出生率の内訳は全ての年齢階級前年より低下した。
なお、30~34 歳の階級が最も高くなっている。 
(第4表(1)、第5表(1))

令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況-第4表(1)
(2020年9月17日)

令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況-第5表(1)
(2020年9月17日)

 死亡数

死亡数は 138 万 1093 人で、
前年の 136 万 2470 人より 1 万 8623 人増加し、
死亡率(人口千対)は 11.2 で前年の 11.0 より上昇した(第1表)。

令和元年(2019)人口動態統計(確定数)の概況-第6表(2020年9月17日)

2018年と2019年の死因別死亡率を比べると1位から5位までは変化なし。

年齢調整死亡率(人口千対)は男 4.6、女 2.4 で、は前年と同率で、は前年の 2.5 より低下した。
(第1表)

 自然増減数

出生数と死亡数の差である自然増減数は△51 万 5854 人で、
前年の△44 万 4070 人より7 万 1784 人減少し、
自然増減率(人口千対)は△4.2 で前年の△3.6 より低下し、
数・率ともに13 年連続で減少・低下した。
(第1表、第2表-2)
なお、自然増減数が増加した都道府県は沖縄県のみ。

 年齢別死因

性・年齢(5歳階級)別に主な死因の構成割合をみると、
男女ともに
5~9歳では悪性新生物<腫瘍>及び不慮の事故が多く、
男は 、
10~14 歳では悪性新生物<腫瘍>及び自殺
15~29歳で自殺及び不慮の事故
30~44 歳で自殺及び悪性新生物<腫瘍>が多く、
女は 、
10~24 歳で自殺、悪性新生物<腫瘍>及び不慮の事故
25~49 歳で悪性新生物<腫瘍>及び自殺が多くなっている。
年齢が高くなるにしたがって、
悪性新生物<腫瘍>の占める割合が高くなり、
男では 65~69 歳、女では 55~59 歳がピークとなっている。(図7-1)
1歳未満の乳児死亡数の死因別構成割合では、
男女とも「先天奇形,変形及び染色体異常」の占める割合が多くなっている。
(図7-2)

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