SDGsの前身MDGs
1990年代のサミットや国際会議での議論を踏まえ、1992年地球サミット(リオ宣言)でSDGsのSに相当する「持続可能性」の概念が普及し始めます。1996年にOECD-DAC新開発戦略において国際開発目標(IDGs: International Development Goals)が採択されました。その後、2000年に国連ミレニアムサミットにて、2015年までに達成すべき8つのミレニアム開発目標(MDGs: Millennium Development Goals)が掲げられました。
MDGsの8つの目標
1.極度の貧困と飢餓の撲滅
2.普遍的初等教育の達成
3.ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
4.幼児死亡率の削減
5.妊産婦の健康の改善
6.HIV/エイズ、マラリアその他疾病の蔓延防止
7.環境の持続可能性の確保
8.開発のためのグローバル・パートナーシップの推進
SDGs
さらに、2015年にMDGsに代わる新たな開発目標として、2030年までに達成すべき17の持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)が国連総会で採択されました。SDGsの8つの目標
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
過去問
① 国際社会が抱えるヘルスケアを含む課題に対して、すべての国に適用される普遍的(ユニバーサル)な目標で、2015年の国連サミットで採択されたのはどれか。【看108PM73】- ヘルスフォーオール21(Health For All in the 21st century:HFA 21)
- ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals:MDGs)
- 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)
- 国連開発目標(International Development Goals:IDGs)
- 答え
- 3:HFA21は1998年のWHO総会で採択。MDGsは2000年の国連ミレニアムサミットで採択。IDGsは1996年OECD-DAC新開発戦略において採決。国際開発目標その後MDGsに発展した。
- 持続可能な開発目標(SDGs)は、国際連合(UN)が発表している。
- 栄養表示ガイドラインは、国連世界食糧計画(WFP)が策定している。
- フードセキュリティの達成は、国連教育科学文化機関(UNESCO)の設立目的である。
- 自然災害被災地への緊急食料援助は、コーデックス委員会(CAC)が担っている。
- フードバランスシートの策定基準は、世界保健機関(WHO)が定めている。
- 答え
- 1:栄養表示ガイドラインは、コーデックス委員会(CAC)が策定している。国連教育科学文化機関(UNESCO)は、諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の福祉の促進を目的としている。自然災害被災地への緊急食糧援助は、国連世界食糧計画(WFP)が担っている。フードバランスシートの策定基準は、国連食糧農業機関(FAO)が定めている。
- モントリオール議定書
- 京都議定書
- リオ宣言
- バーゼル条約
- ワシントン条約
- 答え
- 3:モントリオール議定書はオゾン層破壊物質に関する議定書。京都議定書は気候変動に関する議定書。バーゼル条約は有害廃棄物に関する条約。ワシントン条約は、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約。